平成29年に奇跡の日本酒として誕生後3年間ご愛顧いただきましたが、令和2年から販売を休止し、5年ぶりに販売を再開いたします。(休止の理由はこちらから)
赤毛種は、明治初期に北海道の寒地では不可能と言われた米づくりですが、中山久蔵翁が寒さに強いとされた赤毛種を用いて、1873年(明治6年)に北広島市島松にて初めて成功させたお米で、この種を開拓者に無償で提供し、営農指導まで行ったおかげで、米づくりは全道に広がりました。現在のゆめぴりか・ななつぼしは、赤毛米の子孫となります。
現在は一般には流通していない大変希少なお米でありますが、北広島商工会では平成26年より生産者の協力のもとに復活栽培し、商品開発等を通じ販売してきました。
赤毛米は特徴でもある長いノゲがあるため、収穫の際に機械化ができず、手作業で収穫するなど、栽培には大変手間がかかり、平成26年からの栽培取組から数年間は、収量を簡単に増やすこともできませんでした。そのような中、生産者のご協力も頂きながら、平成28年産で日本酒が仕込めるほどの収量を確保し、平成29年に赤毛種100%の“純米吟醸原酒 久蔵翁”をリリースすることができました。
この久蔵翁の完成に至るまでには、多くの困難があり、それを乗り越えてできたもので、奇跡とも言える出来事でした。